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(23話)18年前の『お 礼』

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《1999年2月~》


不運にも生き延びたらしい。

そしてここから2ヶ月間の記憶が
すっぽりと抜け落ちたままなのは今でも続いている。


リハビリへはたぶん、行かなかったと思う。
毎日何をして過ごしていたんだろう。

"幼少期から受け続けた暴力"
もしかしたら、それもあったかもしれない。

まあ、忘れたままでも
この先の人生にさして影響はないのだろう。

しかしそれも長くは続かなかった。
日を追うにつれ、徐々に人としての感情が戻りつつあった。

... ... ...

... ...

...

《1999年4月6日家出当日》


その日は家族で出かける予定になっていた。

家族...ねぇ

朝から腹が痛いと嘘をつき
”奴ら”との同行を拒んだ。

戸籍上の父親は何か言いたげではあったけど
もどかしそうにしたまま何も言ってはこなかった。

母親は、さも不機嫌な顔をあらわにし

「はあ」と
いつものわざとらしいため息をついてみせてきた。

昔からのその悪い癖
いい加減、やめませんか?

ただ、それも今日で終わり。

”奴ら”が出かけて行ったのを合図に
部屋中から手の付くもの、ありとあらゆるものを鞄に詰め込んだ。

余りにも適当に詰め込んだためか
デカい鞄はあっという間に膨らんだ。

そしてすぐさま二つの鞄を
元あったタンスの上へと戻す。

引き返してくる可能性が十分にあったからだ。

無理矢理持たされた携帯で”奴ら”の動きを探ることはできるが
当時の携帯なんて、ネットにつながる機能などまだ無い。
もし試すなら、ショートメールで機嫌伺い程度に送信するのが精一杯だろう...

それは危険すぎる。

そう思い
今日の”奴ら”の行動パターンを頭の中で思い描く...

30分

まだだ
まだ早い。

時間の流れが異常なほど長く感じた。
誰もいない家の中で息を殺し、肩には必要以上に力が入った。

今までにない恐怖心に緊張が加わり
額にはびっしりと汗をかいていた。

60分

飼っていた猫たちに別れを告げ
携帯を茶の間へ放り投げると
脱兎のごとくバス停へと駆け出した!

普段5分とかからない距離が
その日はやたら長く感じた。

だが、もう後へは引けない。

バス停へ目を向けると
海老名行きの相鉄バスが見えた。

よし、ついてる!

町田方面へ出かけると言っていた”奴ら”の行動パターンから察するに
海老名での遭遇はほぼありえない。

そのままバスへ飛び乗り、駅に到着するや否や
すぐさま小田急線へと駆け込んだ。

この先、いったい、どうなるんだろう...

逃げることだけを考え、なんのあてもなく飛び出したが
生まれて初めて自分の人生を選択した気持ちのほうが大きくて
不安より、期待感が大きく胸の中で膨れ上がっていた。


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